水産試験場

4 指導取締

水産資源の適切な保存及び管理、水産物の安定供給の確保、水産業の発展並びに漁業者の経営安定のため適宜、指導取締業務に従事しています。

5 教育研修

これからの水産業を担う幅広い視野と高度な技術・知識を備えた中核的漁業者の養成のためにみやざき丸で乗船実習を行っています。

カツオの標識放流

みやざき丸では今年の1月から2kg/尾以下のカツオに「水産総合研究センター国際水産資源研究所」のアーカイバルタグを取り付けて放流する試験研究に取り組んでいます。
3月までに60尾にアーカイバルタグを取り付けて放流し、今年度は本邦南の海域で採捕したカツオ170尾に取り付けて放流しました。
これまでの、標識放流(通常のタグ)では、カツオの回遊ルートや生態などがいまひとつ明からにされていない部分がありました。アーカイバルタグは、回遊しているカツオの水深、水温、体温が30秒ごと1年間にわたって記録することができることから、これまで不明であったカツオの遊泳行動に関して情報を得ることができ、カツオの生態がより明らかとなって、効率的な操業の実現につながることを期待してます。
標識放流調査
@ 釣り上げられたカツオを素早く測定器に置き、体長を測定する。 A カツオの腹部を5o程度切開し、記録型電子標識(アーカイバル)を装着する。 B 最後に、カツオの背鰭付近に通常タグを装着し、カツオを放流する。

おわりに

これからもみやざき丸では、水産生物の生態や海況調査等の調査試験を通じて、持続的な水産資源の利用や漁業者の経営安定を図ることができるよう業務に取組んでいきたいと思っています。
6月の動き(県関係)
10日 第371回海区漁業調整委員会(宮崎市)
24日 宮崎のさかなビジネスマーケティング講習会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT