宮崎県の漁業就業者数は、高齢化や後継者不足から年々減少を続けており、平成15年の統計によると3,749人で、10年前と比較して1,245人減少しています。
漁業就業者の減少は、新鮮で安全な水産物の供給を行う漁業と漁村の活力を低下させることから、水産庁では平成18年度漁業担い手確保・育成対策総合推進事業費を前年度比2億円拡充し、担い手育成支援を図ることとしております。
今回、県が実施した「漁村・漁業体験短期研修事業」は、漁業後継者の確保を目的として、U・Iターン者の就業を受入れる体制作りの基礎となるもので、漁業地域に新しい風を吹き込むきっかけ作りとしてはじめられました。
研修は、今年度で6年目になりますが、毎年、県内外からの問い合わせが相次ぎ、漁業への関心の高まりが感じられます。
今回の研修では、11月13日〜17日の5日間、JF外浦、東水産での大型定置網漁業に1名が参加され船主さんはじめ船員の方々より定置網漁業について網作業からロープワークまで丁寧な指導をしていただきました。
また、今回の漁業体験にあたり、JF外浦の役職員の皆様から漁業経営や組織・地域活動等についても多くのアドバイスをいただく事ができ、短期間でありましたが充実した研修となりましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。