宮崎県の漁業就業者数は、高齢化や後継者不足から年々減少を続けており、平成13年の統計によると3,990人で、そのうちの約4割を60歳以上が占める状況にあります。
 漁業就業者の減少は、新鮮で安全な水産物の供給を行う漁業と漁村の活力を低下させることから、新規漁業就業者の確保を重要課題として、様々な取組みを進めているところです。
 今回県が実施した「漁村・漁業体験短期研修事業」は、漁業後継者の確保を目的として、U・Iターン者の就業を受け入れる体制作りの基礎となるもので、漁業地域に新しい風を吹き込むきっかけづくりとして始められました。
 研修は、今年度で3年目になりますが、毎年、県内外からの問い合わせが相次ぎ、漁業への関心の高まりが感じられます。そして、今回も4名の募集人員に対して7名の応募がありました。
 今回の研修では、第1回(12月2日〜5日)JF宮崎市での小型底曳網漁業の研修に1名、第2回(12月16日〜19日)JF日南市での小型定置網漁業の研修に2名、トビウオ延縄漁業の研修に1名が参加されました。
 漁業研修の指導を受け持った4名の漁師さんは、県指導漁業士や県漁青連副会長といった地域漁業のリーダーで、積極的な対応と丁寧な指導をして下さいました。
 また、漁業体験の合間には、JF宮崎市とJF日南市の役職員の皆さんから漁業経営や組織・地域活動等についても多くのアドバイスをいただくことができ、短期間ではありましたが充実した研修となりましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。

「漁村・漁業体験短期研修事業」参加者プロフィール

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