午前10時開幕にもかかわらず、9時半頃にはお客さんで溢れ、オープニングを今か今かと待ちかまえた。都城児童学園の威勢のいいちびっこ太鼓を皮切りに、漁連黒木専務が開会を宣言すると、われ先に新鮮な魚介類や、農産物を買い求めた。県内の新鮮な「旬のもの」が大集合とあってお客さんの表情も真剣そのもの。若いカップルや、お孫さんを連れたおじいちゃん、おばあちゃんも両手一杯に買い物袋を提げ笑顔で宮崎の秋を満喫していた。
特設ステージでは豊漁・豊作を祈願し、日南市の油津獅子舞や門川の門川神楽など県内5地区の郷土芸能が催され、地産地消ウルトラクイズでは1等賞品のイセエビを獲得すべく5名の参加者が魚や農産物に関するクイズに挑戦した。
毎年恒例で大好評の、業務部木原補佐によるまぐろ解体実演には、ステージに多くの観客が詰めかけた。まぐろの重量当てクイズでは6名の方が見事正解し、解体したばかりのブロック約1キロが手渡されると、歓声があがった。残ったアラは競りを行い、その売上金は海難遺児育英会に全額寄付した。実演終了後には刺身を先着順に300名にふるまう予定であったが整理券を求めて400名を超える人が押し寄せ、ステージ前はごった返した。
水産物の展示販売コーナーは漁連と関係団体の職員が活魚、鮮魚販売を担当し、「イセエビ」「カンパチ」「本サバ」が飛ぶように売れ、加工品は、県内各地の販売業者を一堂に集め大盛況であった。
おさかなつかみコーナーでは、プールの中の冷たい海水をものともせず、元気なちびっこ達が挑戦し、一番の目玉のカンパチも直ぐに掴み取られてしまった。また今回初めての試みとして、7名の職員がカンパチ「フィレ」や「すり身」の加工品販売を行い、用意した加工品は無事完売することができた。
オリジナルレシピに驚嘆
「県産魚の良さ」再認識
昨年と同じく、NHKが水産会館の渚食堂を会場に料理教室を開催し、料理研究科の田口成子先生を招いてカツオやカンパチ、タイなどを使った料理の実演を行った。田口先生オリジナルのレシピとあって、参加者達はちょっとの工夫で今までにない新しい味に出会えたと感想を漏らし、調理中に先生が盛んに宮崎の魚のすばらしさを強調され、参加者はその良さを再認識していた。この模様は「おいしさ満点 宮崎の食の祭典」と銘打った、生放送やニュース等で取り上げられ、本県産魚のPRに一役買った。 |
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