水産試験場
平成29年度水産試験場研究成果発表会のお知らせ
成29年度の研究成果発表会についてお知らせします。日頃より水産試験場の調査研究にご協力をいただき、ありがとうございます。
 現在、水産試験場では「第5次宮崎県水産業・漁村振興長期計画(後期計画)」に基づき「資源回復と経営力の強化による持続可能な水産業・漁村」を構築するため、「魅力ある水産業の構築に向けた研究」や「未来につなぐ漁業担い手の支援につながる研究」に最優先で取り組んでおります。
 これらの試験研究で得られた成果は、随時、研修会や勉強会あるいは普及指導員を通じて皆様にお知らせし、活用いただいておりますが、さらに広く成果をご紹介し、関係者の皆様方から直接ご意見をうかがい、今後の研究に活かしていくために、毎年、研究成果発表会を開催しております。
 今年度も次のとおり開催いたしますので、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
1. 日時 平成30年1月31日(水)午後1時半から午後4時(予定)
2. 場所 県水産会館5階 大研修室(宮崎市港2丁目6番地)
3. 内容 水産試験場からの成果報告

(1)「環境DNAを利用したカツオ・マグロ調査 〜大海原の科学捜査〜」

ア 発表者 経営流通部 岡崎 敬

イ 概要

水産試験場では近海かつお一本釣漁業が漁獲対象とするカツオ・ビンナガ資源の回遊状況を把握するため、4月から7月にかけて、みやざき丸による釣獲調査を行っています。これまでは魚群を発見した後、漁獲して確認を行っていましたが、今年度からはこれに加え、海水中に残された魚の痕跡(DNA)を利用する研究に着手しましたので、この新たな技術の現況をご紹介します。

(2)「本県の海産養殖魚で発生するビブリオ病 〜古くて新しい病気を考える〜」

ア 発表者 増養殖部 南 隆之

イ 概要

養殖魚に被害を与えるビブリオ病は、ワクチンの普及もあり急速に被害が減少していました。しかし、2011年頃からワクチン接種済みの養殖カンパチでビブリオ病と似た疾病が発生し、研究の結果、新種のビブリオ病と確認されました。この新たな病気の予防対策を確立するため、水産試験場が取り組んでいる研究の内容をご紹介します。

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