漁政
海の天気図・情報高度化活用方法講習会
崎県の沿岸は、流入する河川水や豊後水道から南下する沿岸流と北上する黒潮の影響が絡み複雑な海況となっており、漁船漁業者は水温・潮流・海色等の海況情報を巧みに使いこなさなければならず、一定の水揚げを確保するためには経験と勘(センス)が必要とされている。
 しかしながら、これらは一朝一夕で身につくものではないことから、船の購入等の初期投資と併せて新規就業の大きなネックとなっている。
 そこで、宮崎県漁業協同組合連合会は、県の委託を受け沿岸漁業者へ、水産試験場が海況情報を操業に活かせるよう開発した「海の天気図」の活用方法等を漁業者に広く普及することで、経験と勘に頼らない科学的知見に基づいた新たな漁業スタイルを構築することを目的とし、漁協・漁業者を中心とした講習会を平成28年12月〜29年2月末まで11会場、135人参加の下開催した。
海洋水産資源開発事業(近海かつお釣り)成果報告会
成29年2月21日(火)に目井津漁民センターにおいて、宮崎県かつお・まぐろ漁業者協会主催により、関係漁協を対象に海洋水産資源開発事業(近海かつお釣り)成果報告会が開催された。
 平成25年度より日南市漁協所属船を実証船としスタートした本事業は、翌平成26年度に新たなモデル船により、かつお船が抱える問題に対し実証事業が進めらており、平成29年3月末日をもって実証事業を終了したことから、成果概要について、事業主体である開発調査センター資源管理開発調査グループの担当者および水産工学研究所漁業生産工学部漁船工学グループの担当者より報告がなされた。
 漁場探索技術、燃油の使用量、高鮮度化など様々な成果報告が行われ、参加者からも活発な情報交換が行われた。
平成28年度宮崎県救命胴衣着用率アップ作戦「〜いつ着っと?今やが!〜」救命胴衣実演講習会の開催
成29年2月13日(月)に延岡市漁協前岸壁において、宮崎海上保安部、日向海上保安署、宮崎県農政水産部水産政策課、宮崎県漁連の主催により、漁業者および遊漁者を対象に、救命胴衣実演講習会が開催された。
 宮崎県沿岸での漁業及び遊漁活動時における救命胴衣着用率の向上を図ることで、海中転落による死亡事故を防止するとともに、安全意識の高揚をもって海難事故全般の防止に資することを目的に、2月1日〜2月28日の1ヵ月間を強化月間とし「宮崎県救命胴衣着用率アップ作戦〜いつ着っと?今やが!〜」と題し、実施されるもの。
 安全啓発活動として実施された同講習会では、参加者に対し日向海上保安署の署員により救命胴衣着用の重要性、その効果およびメンテナンスに重点を置いた説明が行われた。
 また、実際に海中転落事故を想定し、同署員が救命胴衣を着用し、岸壁から海に飛び込むデモンストレーションも行われた。
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