ここでは、重点的に資源管理を推進している魚種のうち、アマダイ類、イセエビ、ヒラメ、現在種苗放流を休止しているマダイ、資源レベル・動向が低位・減少となったタチウオについて資源評価結果の概要を示します。 |
1 アマダイ類 資源レベル「中位」資源動向「横ばい(但し直近2年間は増加傾向)」 |
アマダイ類は、そのほとんどがその他の延縄で漁獲されています。漁獲量は、1989年の246トン以降減少傾向にあり、近年は10トン程度で推移しています。 |
【評価内容と提言】 |
資源レベルは、1979年からの資源量指標値(CPUE)で直近の2015年は上位25%〜下位25%の間にあり、「中位水準」と判断されました(図1)。また、資源動向は、直近5年間のCPUEの年変動率が3.9%の増加となり、±5%以内の変化であることから「横ばい(但し直近2年間は増加傾向)」と判断されました(図2)。
提言では、アマダイ類資源は、近年好転している再生産成功率(新規加入量/親魚量)が今後も高い値を維持すれば、加入量が確保され親魚量の増大に繋がることが考えられるため、今後の動向を監視しながら、当面は過去よりも減少している現在の漁獲圧を増加させないことが必要である、とされました。 |
|