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図1特定海域:30N〜33N、133E〜140E
平成26年度の竿釣り漁業のビンナガ資源来遊動向について、(独)水産総合研究センター国際水産資源研究所により、来遊資源の豊度に関する情報がとりまとめられましたので、報告します。
夏期のカツオ1本釣り漁業ではビンナガを主な漁獲対象としているため、同じビンナガを漁獲する直前の冬期(1月〜3月)のマグロ延縄業の来遊水準は夏期のカツオ1本釣漁業の漁況判断の重要な情報となります。 1 まぐろ延縄(平成26年1〜3月)
図1にある海域で、1〜3月にまぐろ延縄で漁獲されたビンナガのCPUE(単位漁獲努力量当たり漁獲量:針数100本当たりの漁獲尾数)をビンナガ来遊量の豊度の指標としました。また、ビンナガの年齢別のCPUEの、過去との比較を表1に示しました。平成26年における延縄の全年齢込みの全体のCPUEは、3.56となり、昨年から減少し、過去5カ年の平均値(4.12)と比較すると低い水準です。3歳魚(カツオ1本釣りの4歳魚に相当)のCPUEは、2.76で前年からは増加し、過去5カ年平均を上回りました。4歳魚(カツオ1本釣りの5歳魚に相当)のCPUEは、0.66で前年から減少し、過去5カ年平均よりも低い水準でした。
2 カツオ1本釣り
カツオ1本釣り漁業の3歳魚に関する情報として、平成25年のカツオ1本釣りの2歳魚は、0.64(千尾/有漁日・隻)で、平成24年(1.94)、並びに過去5カ年平均(0.91)よりも低い水準でした。
以上の来遊豊度の指標から、本年度漁期は延縄3歳魚(カツオ1本釣り年齢4歳)が主体となり、海況条件により来遊状況は変わりますが、平年並みと考えられます。
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表1 平成26年の竿釣りビンナガ来遊資源動向に関する指標
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年齢 |
CPUE |
竿釣り2014年漁期での年齢 |
H24(2012) |
H25(2013) |
H26(2014) |
過去5年平均 |
竿釣り |
2歳 |
1.94 |
0.64 |
− |
0.91 |
3歳(5〜6 kg) |
はえ縄 |
全年齢込み |
6.36 |
3.76 |
3.56 |
4.12 |
4〜6歳(7 kg以上) |
3歳 |
4.43 |
2.51 |
2.76 |
2.40 |
4歳(7〜11 kg) |
4歳 |
1.72 |
0.83 |
0.66 |
1.13 |
5歳(12〜15 kg) |
5歳以上 |
0.21 |
0.41 |
0.15 |
0.60 |
6歳(15 kg以上) |
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竿釣り2歳魚のCPUEは大型竿釣り船のみから計算した値である。
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